ガス漏れ警報器を賢く購入する事で、リースをやめて節約する方法

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ガス事業者によるガス漏れ検査やガス機器の調査などの定期点検時に、ガス漏れ警報器のリースを勧められたことはありませんか?

ガス漏れ警報器のリース料を月々払っているあなた。

この記事は、ガス漏れ警報器について調べ、インターネット通販で警報器を購入して自分で取り付けることで、リース料金の半分以下に節約した経験に基づいて解説しています。

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ガス漏れ警報器の設置は法的義務?

一般(戸建)住宅で、屋内のガス漏れ警報器の法的な設置義務はありません。

一方、プロパン・ガス(LPガス [Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス]と呼ばれることもあり)を使用の場合、関連する法律によって、共同(集合)住宅、地下室のほか、不特定多数の人が利用する場所での設置が義務付けられています。

  • 関連する法律の例:
    • 「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」(液石法と略される)
    • 「建築基準法」
  • 不特定多数の人が利用する場所の例:
    • 学校、病院、図書館、旅館、公共浴場、飲食店

ガス漏れ火災などの事故を起こしてしまうと、その被害が近隣の第三者までおよんで被害補償しなければならない可能性があります。

判断は自己責任ですが、事故防止の観点からガス漏れ警報器を設置することをおススメします。

ガス漏れ警報器の費用は負担は?

ガス漏れ警報器は、法律上(「ガス事業法」や「液石法」)の区分では消費設備であり、消費者が負担すると考えられます。

ガス漏れ警報器のリースの場合、次のような費用負担があります。

  • 月々の基本料金に含まれて請求
  • 月々の基本料金とリース料金を合わせて一括請求
  • 月々の基本料金とリース料金が別々に請求

ガス漏れ警報器を購入する場合、次が購入先の候補になります。

  • インターネット通販
  • ガス事業者
  • ホームセンター

ガス漏れ警報器の費用対効果の見積もり

ガス漏れ警報器のランニング・コスト

例として、電気料金の単価が38円/1kWhとすると、警報器の消費電力を1Wで見積もって、ひと月30日としての電気代は、概算27円。

  • 27.36円 = 1W x 24時間 x 30日 /1000 x 38円 

ガス漏れ警報器の本体の費用

ガス漏れ警報器のリースの概算費用例

ガス漏れ警報器のリース料は、取り扱い事業者や警報器の機能によって差があり、一台につき概算200円~500円/月です。

例として、ガス漏れ警報器(5年保証)のリース料を350円/月とすると、5年契約で21,000円かかります。

  • 21,000円 = 350円 x 12か月 x 5年

ガス漏れ警報器の購入の概算費用例

一方、インターネット通販でガス漏れ警報器(5年保証)の価格を調べてみると、警報器の種類や機能、販売時期によって差がありまが、次のような価格で販売されている例がありました。(2023年4月現在)

  • プロパン・ガス(LPガス)用:参考価格 3,600円(月額60円相当)~
  • 都市ガス用:参考価格 6,200円(月額103円相当)~

ガス漏れ警報器のリースから購入に変更した場合の節約効果例

前述例のように、5年間でリース料が21,000円かかるとすると、費用を半分以下にするためには、ガス漏れ警報器の価格上限は10,500円で、保証期間は5年以上ということになります。

例として、6,000円のガス漏れ警報器(5年保証)を購入したとすると、前述例の月額350円のリースの場合と比べて5年間で15,000円程度の節約になります。

  • 15,000円 = 21,000円 – 6,000円

ガス漏れ警報器の選択・購入・設置・動作検証

ガス漏れ警報器の選択

国の技術基準や検査基準に適合した機器をお選びください。

参考例)

ガス漏れ警報器の種類

ガス漏れ警報器は対応するガスの種類・付加機能によって価格に幅があり、一般的に、プロパン・ガス(LPガス)用より都市ガス用の方が、機能が多いものの方が高価になります。

  • ガス漏れ検出(基本機能)
    • プロパン・ガス(LPガス)
    • 都市ガス
  • 付加機能(オプション)
    • 一酸化炭素(CO)検出(不完全燃焼)
    • 熱や煙の検出(火災対応)

ガス漏れ警報器の選び方

まず第一に、ご使用のガスの種類をご確認してください。想定設置場所に応じて、設置方式と電源方式を選びます。価格、付加機能、保証期間等を含めて費用対効果をお考え下さい。

[対応ガスの種類]

  • プロパン・ガス(LPガス)
  • 都市ガス(5C, 6B, 6C, 7C, 12A, 13Aガスなど)

[設置方式]

  • 壁掛け設置
  • 天井設置
  • 壁掛け・天井設置兼用

[付加機能と価格のバランス]

[電源方式]

  • 交流100v
    • 電源コードの長さ:2~3m
  • 電池

[保証期間・交換期限]

  • 5年(一般的)
  • 10年

ガス漏れ警報器の購入

ガス漏れ警報器の購入はインターネット通販がおススメです。

  • 検証用のテスト・ガス(後述)もガス漏れ警報器と一緒に購入できます。
    • ご購入の際は、最新の価格と仕様を販売店でご確認ください。
インターネット通販がおすすめな理由
  • メーカー、ブランド、価格帯などを指定して、候補を絞り込むことが容易。
  • 口コミや評価などの情報を参考にして検討しやすい。

ホームセンターでは、「火災報知機」の取り扱いが主で、「ガス漏れ警報器」の取り扱いは限定的、または、取り扱っていない状態でした。

ガス事業者は、技術基準や検査基準に準拠した住宅用火災・ガス・CO警報器などの多機能・複合型警報器を取り扱っており、価格や機能を他の調達方法と比較検討してみましょう。

ガス漏れ警報器の設置

ガス漏れ警報器の設置に特別な資格は必要ありません

ガス漏れ警報器を設置は、ガス漏れ警報器の取り扱い説明書に準拠すれば、誰がやっても同じです。一般的に、電源(交流100v電源、警報器の機種によっては電池式もあり)とスクリュー・ドライバーがあれば、簡単に取り付けられます。

都市ガスやプロパン・ガス(LPガスと呼ばれることもあり)といったガスの種類でガスの空気に対する比重が違うので、センサーの取り付け位置に次のような特徴があります。設置場所の詳細は、ご利用の警報器の取り扱い説明書をご覧ください。

  • 大多数の都市ガス(5C, 6B, 6C, 7C, 12A, 13Aガスなど):
    • 空気より軽く、ガスは高い場所に溜まります。
    • 天井面の付近(例:30cm以内)で、コンロなどのガス消費設備の近く(例:8m以内)に設置します。
  • プロパン・ガス(LPガス)や一部の都市ガス(6Aガス):
    • 空気より重く、ガスは低い場所に溜まります。
    • 床面の付近(例:30cm以内)で、コンロなどのガス消費設備の近く(例:8m以内)に設置します。
ちょっとした豆知識

ガス漏れ警報器の中には一酸化炭素(CO)を検出する機能を持つタイプもあり、この種の警報器のCOセンサー部は、COが空気より軽いので、天井面の近くに設置する必要があります。

  • 空気より軽い都市ガスの警報器の場合は、ガス・センサー部とCOセンサー部を一体化して天井面近くに設置が可能です。
  • 空気より重いプロパン・ガス(LPガス)や一部の都市ガス(6Aガス) の警報器の場合、ガス・センサー部とCOセンサー部をそれぞれ床面と天井面に分けて設置します。

ガス漏れ警報器の動作検証

ガス漏れ警報器の動作検証のために、たばこ等に使われるガス・ライターのような形状でテスト・ガスが80円程度で市販されています。(インターネット通販でガス漏れ警報器と一緒に購入可能。)

  1. ガス漏れ警報器を設置完了後、センサー部付近にテスト・ガスを吹きかけて、アラームが動作することを検証してください。
  2. 窓を開けたり、換気扇を使用して、換気が十分できるとアラームが止まることをご確認ください。

ガス事業法によるガス漏設備定期保安点検

ガス事業者(または、業務委託事業者・代理店)は、ガス事業法(第159条)に基づいてガス使用者を定期的(例:4年ごと)に訪問して、無料でガス漏れ検査やガス機器の調査をしています。訪問日時は郵便等で事前に連絡があります。都合が悪い場合は、都合のいい日時を連絡すると対応してくれます。

ガス漏れ警報器がついていない場合、点検時にリースをすすめられる場合があります。

  • 定期点検自体は費用が発生しませんが、リースの場合はリース費用が発生します。

既にガス漏れ警報器をリースしている場合、ガス漏れ警報器の保証期間確認と動作検証を、点検時にガス事業者がしてくれます。

自分で警報器を購入・設置した場合、ガス事業者が点検時に保証期間内であることを確認することがあります。また、テスト・ガスを使って動作検証をしてくれる場合もあるので、定期点検のため訪問してきた担当者にご確認ください。

ガス事業法とは

2017年(平成29年)のエネルギー自由化にともなって、ガス事業法でガス事業者をガス小売、ガス導管、ガス製造の3事業に分割するなどの改正がありました。

ガス小売事業者は、ガス事業法の規定(第159条参照)で、ガスを安全に利用するため、ガス消費機器が経済産業省が定める技術基準に適合しているか、ガス設備の状態を定期的に調査して、その結果や是正処置を通知・記録する管理義務があります。

定期保安点検を拒否したらどうなるの?

ガス漏れ検査やガス機器の調査などのガス漏れ説部定期保安点検の通知を無視したり、拒否したりしていると、ガスを止められる可能性があります。

また、一般家庭のガス使用者(消費者)で、ガスを消費する場合に用いられる機械、または、器具(附属装置を含む。以下「消費機器」。)の技術基準不適合を指摘・通知され、改善されない場合も、ガス事業者の判断でガスを止める可能性があります。

定期保安点検は費用が掛かりませんので、都合のいい日時を連絡して、ガスの安全を確認してはいかがでしょうか。

まとめ

この記事では、ガス漏れ警報器をリースから購入に変更する事で費用を節約する方法を、次の内容を交えて解説しました。

  • リースから購入に変更することによる費用対効果の見積もり
  • ガス漏れ警報器の選択・購入・設置・動作検証の方法
  • ガス漏れ設備定期保安点検の対応

この記事を参考にして、インターネット情報をあなたの生活にお役立てください。

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