布団乾燥機を浴室で使って、洗濯物を早く効率的に乾かす方法

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この記事は、次のようなお悩みを「布団乾燥機」を浴室で使うことで解決して、効率よく洗濯物を乾かす方法をご紹介しています。

洗濯物に関する主なお悩み
  • 雨や花粉症のため、外に洗濯が干せない。
  • 洗濯物の部屋干しで発生する湿気が原因で、窓ガラスの結露やカビで困っている。
  • ドラム式の自動洗濯乾燥機を使っても、バス・タオルやトレーナーなど厚手の洗濯物が十分乾かない。
  • 浴室乾燥機が欲しいけど、高価で買えない。
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おススメの洗濯物を早く効率的に乾かす方法

子供が運動部のクラブ活動で汚れた衣類を大量に出して、翌日の朝には着替えが必要で早く洗濯物を乾かさないといけないなど、洗濯を早く効率的に乾かす必要は日常的に発生します。

そんな時、おススメの方法は「ツッパリ棒」を物干し竿として浴室に設置して、洗濯物をハンガーにかけて広げて干すことです。さらに早く乾かすには、浴室の換気扇と「布団乾燥機」を使います。「布団乾燥機」タイマーを1~2時間程度オンにセットすると、家族の1日分の洗濯物が乾き、電気代を抑えることができます。

あなたもこの方法を試してみて、その価値を実感してみてください。

従来の洗濯物の乾燥方法の問題点

全自動洗濯乾燥機の乾燥機能の問題点

浴室で「布団乾燥機」を使って洗濯物を乾燥させる以前は、ドラム式の「全自動洗濯乾燥機」の乾燥機能を使っていました。洗濯物を入れて、スイッチ1つで、洗濯・すすぎ・脱水・乾燥という一連の工程を自動でやってくれるというところに価値を感じて購入して使っていたのです。

ところが、「全自動洗濯乾燥機」の乾燥機能を使ってみて、次の問題に気が付きました。

「全自動洗濯乾燥機」の乾燥機能の問題例
  • 化学繊維でできている衣類や洗濯ネットは、乾燥のための高温の熱風で変質したり、最悪の場合、 熱のかけすぎにより燃えて火事につながる危険性がある。
    • 化学繊維の洗濯ネットが全自動洗濯機の乾燥機能の障害になる。
      • 化学繊維の洗濯ネット自体が、過熱で燃える可能性がある。
      • 過熱防止の制御が自動でできても、洗濯ネットを使うと洗濯物同士がくっつきあって、一定以上離れられないので、乾きが悪く、生乾きの原因になる。
    • 火事の危険性を避けるために洗濯物を綿などの自然繊維とポリエステルなどの化学繊維に分けると、一日の洗濯回数が増え、電気代や水道代が上がり不経済。
    • 火事の危険性を考えると、化学繊維の洗濯物は自動乾燥にかけることができず、全自動洗濯乾燥機としての乾燥機能を十分に使うことができない。
  • 洗濯ネットを使わない場合でも、ドラム式の「全自動洗濯乾燥機」は途中で取り出す判断ができないので、洗濯物の生地の材質や厚さによって、乾く程度に差が出あり、自動乾燥終了後でも、バス・タオルやトレーナーなど厚手の生地の洗濯物は湿っていることが多くありました。

部屋干しの問題点

部屋に洗濯ロープを張って洗濯物を干していた時は、夜に洗濯しておくと、化学繊維の洗濯物は一晩で乾きましたが、綿の厚手の衣類(バス・タオルやトレーナー等)はなかなか乾きません。

一番の問題は、洗濯物を干していた部屋にある他のもの(例えば、窓近くのカーテン)が黒ずんできて、カビが発生しやすくなったことです。冬の乾燥時期に、部屋を加湿する目的であれば、良いかもしれませんが、特に梅雨の時期は部屋に湿気がこもってカビが発生しやすく、困っていました。

浴室乾燥機の利点と問題点

「全自動洗濯乾燥機」の乾燥機能や部屋干しの問題点を解決する方法として、「浴室乾燥機」を検討しました。

浴室乾燥機の利点は次のようなものです。

浴室乾燥機の利点
  • 浴室乾燥機はお風呂に入った後、浴室自体を乾燥させるだけでなく、洗濯ポールを浴室内に設置することで洗濯物を外に干すのと同じ感覚で乾かすことができる。
  • ユニット・バスなどの浴室はカビが生えにくい素材が壁や天井に使われていて、湿気を吸収するものがない。=>お風呂は乾燥しやすい構造になっている
  • 換気扇を利用して浴室内の空気を循環させると、浴室の乾燥が早くなる。
  • 洗濯機とお風呂の設置場所が近接している場合が多く、洗濯物を干す時、移動距離が短くて済む。

浴室乾燥機には「電気式」と「ガス式」があります。

「ガス式」の方が「電気式」より乾燥が早いのですが、後付けでガス式の浴室乾燥機を取り付けるために、ガス給湯器の容量を大きいものに変更などガスの配管工事の追加費用が必要になります。

「電気式」の浴室乾燥機は配電盤にサーキット・ブレーカーを追加する工事が必要で、ガスの配管より安く簡単にできますが、乾燥機本体と取り付け工事費で概算で10万円以上かかるという試算でした。

浴室乾燥機は設置に費用が掛かり、しかも、賃貸住宅の場合、大家さんとの交渉が必要で実現するのが難しいのです。

何とか、浴室乾燥機の機能をもっと安く、手軽に実現できないかということを考えて、おススメの方法にたどり着きました。

次に、おススメの方法の詳細をご紹介します。

浴室乾燥機の機能を安く実現する方法

安く、手軽に浴室乾燥機の機能を実現する方法の詳細を解説していきます。

浴室乾燥機の機能を安く、手軽に実現する概要

主なポイントは次の通りです。

浴室乾燥機の機能を安く、手軽に実現するポイント
  • ツッパリ棒を浴室に設置して、物干し竿として利用
  • 布団乾燥機の熱風と浴室のファンを使って浴室内の空気の循環させ、湿った空気を外に排出

ユニット・バスなどの浴室は湿気を吸収しない材料で壁、床、天井ができているので、洗濯物が重ならないように広げながら通気性を確保すると、洗濯物が乾燥するのが「部屋干し」より速いです。

例えば、夏場の気温が高いときや冬場の乾燥している時は、夜に洗濯して朝まで浴室の換気扇をオンにしておくと、布団乾燥機を使わなくても乾いてしまうときもあるほどです。この方法は、布団乾燥機の熱を使わないのでより経済的です。

洗濯物を屋外で干すのと同様、浴室内のツッパリ棒(物干し竿)に洗濯物を広げられるので、自動洗濯乾燥機のように洗濯物同士の距離が近くて乾きが悪くなるということがありません。また、化繊や薄手の衣類を乾いたものから順に取り込むことができます。洗濯時に、綿などの自然繊維とポリエステルなどの化学繊維とに洗濯物の種類を分ける必要がありません。

つまり、浴室で布団乾燥機を使って洗濯物を乾燥させる方法は、全自動洗濯乾燥機の乾燥機能の問題点を解決してくれるのです。

次に、浴室乾燥機の機能を安く、手軽に実現する具体的な方法やおススメの配慮すべきポイントをご紹介していきます。

ツッパリ棒

ツッパリ棒の利用

ステンレス製の「ツッパリ棒」をおススメしています。

ステンレス製の「ツッパリ棒」は、入浴中の湿度が高い浴室でもサビにくく、物干し竿の代用品としてて価値を発揮します。また、トレーナーやシャツなどを洋服ハンガーを使ってかけたり、濡れた厚手のバス・タオルを直接かけても、プラスチック製のツッパリ棒と違って、太いパイプや強いバネを使って強度と耐久性があり、水分を含んだ洗濯物の重みに十分耐えられる設計になっています。

「ツッパリ棒」を使うことで、浴室の壁に穴をあけたりせず、自分で浴室に設置できます。そのため、引っ越しの時には「ツッパリ棒」を取り外して引っ越し先の浴室に取り付けなおしすことで、賃貸・持ち家の種別に影響されず、同じ布団乾燥機と「ツッパリ棒」を再利用すこともできます。

ツッパリ棒の仕様

「ツッパリ棒」はホームセンターや通販で購入が可能です。

商品仕様例)
  1. 適応長:約110~190cm(耐荷重:60Kg)ステンレス製
  2. 適応長:約170~280cm(耐荷重:50Kg)ステンレス製

浴室の縦/横の幅の長さを測定して、購入するツッパリ棒の種類を決めます。

例えば、浴室の幅が180cmの場合は、どちらの長さのものも使えるので、より安くて耐荷重の高い短いタイプ(約110~190cm)を選びます。

  • 濡れたトレーナーなどの厚手の衣類(複数)を物干し竿にかけるとかなりの荷重がかかるので、耐荷重は少しでも高い方がおススメです。

ツッパリ棒の浴室への設置方法

ツッパリ棒を浴室に設置する時、次のようなポイントに気を付けます。

設置する高さ:

  • 空気中では熱気は上昇するので、「ツッパリ棒」の設置の高さは天井に近いほうが好ましいです。洗濯を干す作業者(奥さん、旦那さん、子供さん等)の身長や手の届く高さを考慮して、作業しやすい高さに調整してください。

壁・ドアからの距離、ツッパリ棒の向き:

  • より多くの洗濯物を干すために、洗濯バサミが付いているハンガーを使うことが多いと思います。特に、浴室ドアが浴室の内側に開く場合は、ドアの開け/閉めによって使用するハンガーとぶつからない事を確認して「ツッパリ棒」を設置ししてください。
  • ツッパリ棒の向き(例:南北方向、東西方向)は洗濯物を干した状態で、換気扇による風の通り道の妨げにならない向きで、ドアから作業者が浴室に出入りしやすいことに配慮してください。

布団乾燥機

布団乾燥機の利用

浴室で「ツッパリ棒」に洗濯物をかけて換気扇を回しているだけでも、浴室の湿気に強い構造のおかげで、部屋干しより早く乾きます。そして、洗濯物をより早く乾かすためには熱が必要です。

浴室乾燥機や全自動洗濯乾燥機の乾燥機能の基本原理は同じで、熱を加えて湿気を気化させ、風を当てることで乾燥するのを加速させるのです。

では、もっと安くて、経済的な(他のことにも使える)熱源はないでしょうか?

それが布団乾燥機なのです。

布団乾燥機には次のような長所があります。

布団乾燥機を使うことのメリット
  • 布団、濡れた靴、洗濯物の乾燥や冬場の脱衣所の暖房と多用途に使える。
  • 浴室乾燥機や洗濯乾燥機より価格もお手軽(5,000~10,000円程度)。
  • 乾燥させる対象物や量に合わせて、タイマーや熱風の強さなどを調節可能。
  • 交流の100ボルト電源のコンセントがあれば、軽くて子供でも必要な場所に持ち運べる。
  • 基本原理が単純で、壊れにくい。
  • サイズが小さくで軽く、コンパクトなので置く場所に困らない(邪魔にならない)。

ご購入の際は、最新の価格と仕様を販売店にご確認ください。

ちょっとした豆知識(「布団乾燥機」の代わりに「除湿乾燥機」は?)

浴室で洗濯物を乾燥させるためには、「布団乾燥機」がおススメです。

その理由は、

  • 「布団乾燥機」は、除湿でたまったタンクの水を捨てる必要がない。
  • 「布団乾燥機」は機能が単純で、水をためるタンクの必要がないので、小さく価格も安い。

「除湿乾燥機」は、まず、熱をかけることで空気中に湿気を多く含ませて、その後、温度を少し下げ、この2つの温度差で空気中で飽和した水分を集めてタンクにためる原理で動作します。

  • 「除湿乾燥機」の場合、タンクが除湿した水で満杯になると除湿動作が停止します。
  • 「除湿乾燥機」は温度を下げ、水をためる機能が必要なので、「」

浴室の換気扇を使うことで、浴室内の空気を循環させ、温度を下げる役割を果たします。このため、「除湿乾燥機」の温度を下げる機能は不要です。

布団乾燥機の浴室での使用方法

布団乾燥機を浴室に設置するのは、浴室の床面が濡れていない状態にしましょう。

浴室の床面が乾いた状態の方が、洗濯物が速く乾きますし、感電などの万が一のリスクを軽減することができます。

布団乾燥機を浴室で使用するときの注意

感電する恐れがあるので、風呂や洗濯などによる濡れた手で、布団乾燥機の電源プラグの操作をしないようにしましょう。

布団乾燥機のノズルの向きを乾きにくい厚手の洗濯物の方向に向けて、洗濯物の隙間で、浴室の換気扇までに風の循環の流れ道を作ってやると、より効果的に乾きます。

洗濯物をより早く効率的に乾かす方法

浴室の壁や床面は「水切りワイパー」を

入浴後に、「水切りワイパー」とか「ウォーター・スクイジー」と呼ばれるゴム製のブレードが付いたもの、雑巾やタオルをつかって浴室内の床や壁の水滴を取ると、浴室を乾燥しやすくなり、さらに洗濯物の乾きが早くなります。

水の入ったバスタブには「フタ」を

洗濯物を浴室で乾かすためには、バスタブに水が入っていない方が浴室の湿気を低く保てて有利です。

停電や地震などの自然災害で水道が止まることを想定した場合や一人暮らしで水道代を節約したい場合など、バスタブに水を張ったままにしたい方もおられると思います。

バスタブに水を張ったままの場合は、お風呂に「フタ」をすることで浴室の湿気を低く抑えることができます。

  • お風呂の「フタ」は、幅70㎝で長さ10㎝単位でカット販売しているものや定型サイズのものがあります。お風呂のサイズをご確認の上、お選びください。

お風呂の「残り湯」を使って洗濯

家族全員のお風呂が終了した直後など、お風呂の「残り湯」の温度が高いうちに洗濯すると、次のような利点があります。

  • 「お湯」で洗った方が「冷たい水」より洗濯物の「汚れ」が落ちる。
  • 「お湯」を使うと、洗い終わった洗濯物が暖かい状態でツッパリ棒に干すことができ、洗濯物の水分が蒸発しやすいので、より早く乾きます。
  • 洗濯に使用する水道代が節約できる。

「風呂水ポンプ」が内蔵されている全自動洗濯機が理想的ですが、外付けの「風呂水ポンプ」も市販されているので、必要があればご検討ください。

まとめ

この記事でご紹介した「ツッパリ棒」と「布団乾燥機」を組み合わせて浴室で使用することにより、10万円以上するような浴室乾燥機の機能を1万円程度の費用で実現することができます。

「布団乾燥機」は洗濯物の乾燥だけでなく、布団や靴などの乾燥にも使え、引っ越ししても簡単に移設して使えるので、利用価値が高いです。

是非、このおススメの方法をお試しいただき、その価値を実感してください。

洗濯などの家事で疲れたら、次の記事でリラックスしておくつろぎください。