Google Search Consoleのインターナショナル・ターゲッティングで、「リターンリンクがありません」というエラーを指摘されてお困りのあなた。
「リターンリンクがありません」というGoogle Search Consoleのエラーに関して、いままでに次の原因のエラーに遭遇して、これらを解決してきました。
- 「リターンリンクがありません」原因①
- Hreglang Tagの付け方が不十分なことによる原因
- 「リターンリンクがありません」原因②
- パーマリンクを変更した経緯により、実在しないURLがGoogleにインデックスされていて、Hreflang Tagがつけられないことによる原因
この記事は、以前に解説した「リターンリンクがありません」の原因①や原因②と異なった原因によるエラーを、4つのステップ(状況確認、原因解析、改善行動、改善検証)で解決する方法を解説しています。
この記事を読むことで次の事項が理解でき、第3の原因による「リターンリンクがありません」というエラーが解決できます。
- WordPressの「改ページ」(page Break)によるURLの変化
- 「改ページ」(page Break)が、多言語に対応させるHreflang Tagに及ぼす影響
「リターンリンクがありません 」③のエラー状況の確認
Google Search Consoleでのエラー状況の確認
Google Search Consoleで次の2つの内容でエラーが指摘されています。
- 「ja」- リターンリンクがありません
- 「x-default」- リターンリンクがありません
- エラーの起こっているウェブ・ページ(URL)
- https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/2/
- クロール日
- 20/02/04
Google Search Consoleのインターナショナル・ターゲティングでエラーが指摘されたURLは、「改ページ」を使って2分割した記事「https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/」の2ページ目ということがわかりました。
Hreflangテスト・ツールによるエラー状況の確認
Hreflangテスト・ツールを使って、Hreflang Tagについてのエラーの内容や状態を確認します。(次のツール名をクリックすると、ツールのウェブページが開きます。)
- URL名の入力 (https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/2/)
- User Agentをリストから選択 (例:googlebot または googlebot smartphone)
- 「TEST URL」をクリックする

「改ページ」を使って2分割した記事の2ページ目 のURLの結果は、「Self-referencing」が「Missing」となっており、入力したHreflang Tagが認識されていません。
では、1ページ目(https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/)は問題ないのでしょうか?同様に、Hreflangテスト・ツールで確認してみましょう。

「改ページ」を使って2分割した記事の1ページ目 のURLの結果は、「Self-Referencing」が「ja,x-default」となっており、入力したHreflang Tagが認識されています。
「リターンリンクがありません 」③のエラー原因の解析
WordPressの「改ページ」とは?
インターネットの記事で次のような表示をご覧になったことがあると思います。
これは、1つの投稿記事を「改ページ」の機能を使って分割して、疑似的に一連の複数ページにしたものです。
- 例1)1ページ目の記事を見ている場合、「次へ」または数字の「2」をクリックすることで、2ページ目へ移動することができます。
- 例2)2ページ目の記事を見ている場合、「前へ」または数字の「1」をクリックすることで、1ページ目へ移動する故tができます。


WordPressの「改ページ」でページごとにURLが分かれる!?
「改ページ」することで、ページごとにURLが次のように割り当てられます。
- 「改ページ」挿入前のURL:
- https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/
=========================================
- 「改ページ」挿入後のURL (1ページ目):
- https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/
- 「改ページ」挿入後のURL (2ページ目):
- https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/2/
記事(https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/)にHreflang Tagをつけていて、「リターンリンク」が正しく認識されています。(1ページ目も問題なし)
- Hreflang Tagのつけ方は「リターンリンクがありません」①の解説記事をご覧ください。
しかし、「改ページ」を使ってページを2分割したことによって、Hreflang Tagで設定した「リターンリンク」が2ページ目で認識されていないことがわかりました。
「リターンリンクがありません 」③のエラー改善の行動
WordPress記事内の「改ページ」の削除
一番単純なエラーの解決法は、WordPressの記事の「改ページ」を削除することです。
- 「改ページ」を削除することで、Hreflang Tagで設定した「リターンリンク」が記事全体で認識されます。
WordPressの「投稿一覧」からエラーを指摘された記事を選んで、「改ページ」を削除します。

「改ページ」削除後に、「改ページ」があった前後の文章のつながりが自然になるように、文章を変更します。
また、「https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/2/」を内部リンクで使っている場合は、それも削除します。
Google Search Consoleのインデックス「削除」
「改ページ」を削除することで、次のような変更が発生します。
- 分割前の元ウェブ・ページのURL(https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/)だけになる。
- 2ページ目のURL(https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/2/)をインデックスできなくなる。
- インターネット・ブラウザに「改ページ」削除後に2ページ目のURLを入力すると、分割前の元ウェブ・ページにリダイレクトされました。この状況ではGoogle Search Consoleの「古いコンテンツ」の削除は使えません。よって、「一時的な削除」を使用します。
しかし、まだ、ウェブ・ページのデータがGoogleの検索エンジンのデータベースに登録(インデクス)されたままで、アクセス速度を上げるための一時記憶メモリ(キャッシュ: Cache)にも残っています。
そこで、Google Search Consoleのインデックス「削除」を使って、エラーを指摘されたURLをGoogleのデータベース登録から削除の依頼(リクエスト)を出します。
- Google Search Consoleにログインして、「削除」をクリック
- 「一時的な削除」タブをクリック
- 「新しいリクエスト」をクリック

- URLを入力
- 「このURLのみを削除」にチェック
- 「次へ」をクリック

- URLを確認
- 「リクエストを送信」をクリック

これで、Googleの検索エンジンのデータベース登録から特定のURLが削除されます。
記事を分けてシリーズ化(オプション)
「改ページ」を使っていた時と同様な構成にしたい場合は、WordPressで「投稿」の「新規追加」で2ページ目の内容を独立した記事にして、元の記事から2ページ目の内容を削除します。こうすることで2つ以上の記事に分けて、①②といったように記事をシリーズ化することができます。
「リターンリンクがありません 」③のエラー改善の検証
WordPressの「改ページ」削除によるエラー改善の検証
エラーの確認の時と同様に、Hreflangテスト・ツールに「https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/2/」を入力して、URLがなくなっていると認識されているかを検証します。

このテスト結果から、「改ページ」削除後では、「Indexable」に「不可マーク」がついていて、Googleの検索エンジンのデータベース登録(インデックス)ができない状態になりました。
Google Search Consoleのインデックス「削除」のステータス検証
「インデックス」から特定URLの削除を申請してから数日後、Google Search Consoleの削除リクエストのステータスを次の手順で確認します。
- Google Search Consoleにログインして、「削除」をクリック
- 「一時的な削除」タブをクリック
- 「ステータス」を確認

ステータスが「一時的に削除されました」となっていることを確認しましょう。
ステータスが「一時的に削除されました」で、「一時的に」という言葉に引っかかる方もいらっしゃると思いますので、補足説明します。
WordPressの「改ページ」を削除することによって、Hreflangテスト・ツールで確認したように、 エラーを指摘された「改ページ」2ページ目のURLはGoogleの検索エンジンのデータベースに登録(インデックス)できない状況になっています。したがって、「一時的な削除」の期間の終了後(約6か月後)に再クロールでインデックスしようとしても、この2ページ目のURLをインデックスすることができません。
つまり、この対策は、結果的に恒久対策になるのです。
Google検索によるインデックス削除の検証
インデックスの削除が確認できた後、Google検索に 「https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/2/」 と入力して検索しても、 「https://dan-chan.com/backup-of-site-data-01/」を入力した時と違って、検索結果に該当する記事の情報が出なくなりました。
Google Search Console 「URL検査」
Google Search Consoleの「URL検査」を使って、エラーを指摘されたURLがGoogleに登録されていないことを確認します。
- Google Search Consoleにログインして、「URL検査」をクリック
- エラーを指摘されたURLを入力
- 「公開URLをテスト」をクリック
- 「URLがGoogleに登録されていません」という結果を確認

数日後に、Google Search Consoleのインターナショナル・ターゲティングのエラーがなくなりました。これで、エラー改善の検証作業の終了です。
まとめ
多言語対応用のHreflang Tagがあるウェブページに「改ページ」を使用すると、2ページ目以降にHreflang Tagの設定がないとGoogle Search Consoleから認識される事がわかりました。
これを解決するには、多言語対応でHreflang Tagがあるウェブサイトの記事にWordPressの「改ページ」を使用しないことです。
記事を短くしたい場合は、記事の内容の区切りや関係に配慮して、2つ以上のシリーズ記事にするようにしましょう。