「Webコンテンツの著作権を侵害された時の対処法」は、2つのシリーズ記事で構成され、次の方を対象として書かれています。
当サイトの記事のテキスト、画像、写真をはじめとするWebコンテンツを、外部サイトのページが盗用して「著作権」があるオリジナルであるかのように公開していた(現在は削除されています)のを見つけ、対処した経験に基づいて解説しています。
第1回のこの記事は、次の事項が理解できるように丁寧に解説しています。
- 「外部リンク」で検出した引用の良悪を判別して、「著作権」を侵害しているWebページ(URL)を特定する方法
- 「著作権侵害」確認後にとるべき4ステップの対処法
- 4つのステップが必要な理由やその背景
Webコンテンツの著作権を侵害されたのを検知する方法
「Google Search Console」の「リンク」を使う方法
Google の検索登録状況やサイトの問題点を教えてくれる「Google Search Console」に、Googleアカウントを使ってあなたのサイトを登録していると、次の方法で見つけることができます。
「Google Search Console」の中に「リンク」という項目があり、その中の「外部リンク」をチェックすることで、外部サイトからあなたの記事を引用している状況を理解することができます。
- 第2回の記事に具体的な方法を解説してありますので、詳細はそちらをご覧ください。
「参照先」ページ(URL)を閲覧して、あなたのオリジナル記事のテキスト、写真、画像などをはじめとするコンテンツを「参照先」でどのように扱われているかをチェックして、良悪の程度や「著作権侵害」の有無を判断しましょう。
「外部リンク」の引用の「良い使い方」と「悪い使い方」の判別
「外部リンク」で示されているすべての「参照先」があなたのコンテンツを悪用したり著作権を侵害しているわけではありません。「外部リンク」の引用には「良い使い方」をしている場合と「悪い使い方」をしている場合の両方があるので、次の考え方で判別しましょう。
Webコンテンツの「著作権侵害」でとるべき対処
「著作権侵害」でとるべき4ステップの対処
Webコンテンツで著作権の侵害されているのを発見した場合、おススメの4ステップの対処は次の通り。
次に、具体的な対処内容とその理由や背景をみていきましょう。
「著作権侵害」でとるべき4ステップの対処内容とその理由
「著作権侵害」の内容確認・証拠となる記録収集とその理由
外部リンクで「著作権侵害」が疑わしいURLを見つけた場合は、まず、読者の立場でそのWebページを訪問してみましょう。
初めてのページ訪問時に、「著作権侵害」が疑わしいページのURL、スクリーン・ショット、WebページのPDFなどを証拠として記録・保存しましょう。
なぜ、最初のページ訪問時に、証拠としての記録を取る必要があるのでしょうか?
証拠としての記録が手元にあると、外部サイトであなたのオリジナル・コンテンツを使用している人がどのような意図で使ったかをこれらの記録を基に検討して、良悪の程度(良:引用=>流用=> 盗用=> 悪用:悪)を判断でき、証拠を添付してあなたの見解を第三者に説明できます。
テキスト、写真や図などの画像をはじめとするWebコンテンツの正当な所有者であるという証拠(例えば、「著作権」を侵害されたコンテンツに関連した「著作者のみが知りえる」固有情報)をまとめ、初めからすべてを出すのではなく、必要に応じて提示して、「著作権」を主張しましょう。
これらの準備や行動は、オリジナル・コンテンツの「著作権」を主張するとともに、同様の「著作権侵害」のWebサイトやページが増えるのを防止、および、抑止する力になります。
「著作権侵害」Webページの検索データベース登録有無の確認とその理由
外部リンクで「著作権侵害」が疑わしいWebページ(URL)を見つけた場合、Google、Yahoo、Bingなどの検索にそのURLを「キイ・ワード」として入力して、その「著作権侵害」が疑わしいページやサイトが検索結果に出てくるかどうかを確認しましょう。
なぜ、「著作権侵害」が疑わしいURLを検索にかけて、結果を確認する必要があるのでしょうか?
検索結果に出てくるということは、世界中の人々がそのURLに検索結果を通して、閲覧者が増加する可能性が高まっていることを意味しています。閲覧者の数の増大とともに、検索エンジン最適化(SEO: Search Engine Optimization)効果として検索結果に上位表示され、時間がたつにつれて人々の閲覧数が増えて問題の状況が悪化していきます。
検索結果に出てきた場合は、早急に検索データベース登録削除の行動を取りましょう。
「著作権侵害」に関するSEO対策とその理由
「著作権侵害」コンテンツをデータベース登録から削除とその理由
逆SEO対策として、Google、Yahoo、Bingなどの検索エンジンを維持・管理している会社(インターネット・サービス・プロバイダー)に対して、著作権を侵害しているURL、画像などのコンテンツの登録を検索データベースから削除する依頼を出します。
「著作権侵害」の報告とその理由
損害が発生した場合、「著作権侵害」の報告は法的な賠償の補償を得るために必要です。
インターネット検索エンジンを運営しているGoogleやMicrosoftといった会社(インターネット・サービス・プロバイダー)の多くがアメリカ合衆国を基盤としていることもあり、アメリカが週国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA: Digital Millenium Copyright Act)に準じて、「著作権侵害の通知」を受けた場合、「著作権侵害」の可能性がある案件に対して調査や削除など行動する義務を負っています。
そのため、インターネット・サービス・プロバイダーに対して、正当な「著作物」の所有者(著作者)として「著作権侵害」を報告する方法が有効なのです。
「著作権侵害」の報告を早くすることで、逆SEOの防止対策になります。
「著作権侵害」Webページ責任者への対処
「著作権侵害」の通知・侵害コンテンツの削除・謝罪要求とその理由
「著作権侵害」コンテンツを含むページの作成者やそのサイト・オーナーなど責任者に対して、「著作権侵害」の通知を出します。
「著作権侵害」に同意が得られた場合、その該当コンテンツの削除、または、ページの削除、そして、必要に応じて、著作権を侵害していたページを公開していたサイトに謝罪文を掲載することを要求します。
まとめ
Webコンテンツで「著作権」の侵害が確認できた時は、次の4ステップで対応しましょう。
- 「著作権侵害」しているWebページの記録を保存しましょう。
- 「著作権侵害」Webページの検索データベースへの登録有無を調べましょう。
- 「著作権侵害」に関してSEO対策をしましょう。
- 「著作権侵害」コンテンツの削除依頼
- 「著作権侵害」の報告
- 「著作権侵害」Webページの責任者へ対処しましょう。
- 「著作権侵害」の通知
- 「侵害コンテンツ」削除の要求
- 「著作権侵害」の謝罪文の要求
「著作権侵害」の抑止力となるように、プライバシー・ポリシーで著作権の尊重やWebコンテンツの無断転用禁止を明記するとともに、「Copyright」または「©」をあなたの各Webページのフッダ等で明示しましょう。
第2回の次の記事では、「著作権」「著作物」の本質を考えて、「Google Search Control」の「外部リンク」を使って著作権を侵害しているWebページを見つける手順、「著作権侵害」を報告する手順とその方法を詳しく具体的に解説しています。この記事とあわせてご覧ください。