Search Consoleエラー解決法「推奨サイズより大きい画像を指定してください」(AMP)

鳥が着地点を探している様子 ウェブサイト運営の知恵

「Google Search Console」の(AMP)「推奨サイズより大きい画像を指定してください」という警告で、問題を指摘されたページが存在しないということで対処にお困りのあなた。

この記事では、私が経験した「Google Search Console」のこの問題をエラーの確認、原因解析、改善行動、改善検証の4つのステップで解決した方法をご紹介しています。

この記事を読むことで、AMPテストの使い方、問題情報の集め方、対処方法を理解することができます。

スポンサーリンク (Sponsored Links)

(AMP)「推奨サイズより大きい画像を指定してください」のエラー状況の確認

「Google Search Console」を使ったエラー状況の確認

「Google Search Console」にログインして、エラーの起こっている場所(URL)、クロール日を確認しましょう。

Google Search Consoleの問題(警告)は、次のように「固定ページ」のサイトマップ(日本語)のAMP対応のページが発生場所(URL)でした。

  • https://dan-chan.com/auto-sitemap-ja/?amp=1
  • クロール日: 「2019/09/12」
ちょっとした豆知識

AMPとはAccelerated Mobile Pagesの略で、URLの末尾についている「?amp=1」がAMP対応(モバイル端末用高速表示対応ページ)であること示しています。

WordPressの無料テーマ「Cocoon」はAMP対応しています。私は非AMP対応の記事を書いていて、AMP対応の記事を個別に書いているのではありません。

「AMP Test」を使ったエラー状況の確認

これはAMPの問題なので、詳細情報を得るためにAMP Testを使って、次の手順で問題状況をチェックしてみます。

  1. AMP対応のURLを入力
  2. 「URLをテスト」をクリック
AMPテストの入力画面
AMPテストの入力画面

「URLをテスト」をクリックすると、次のように「ページにアクセスできません」(ページが利用できない、ページがrobots.txtによってブロックされているといった理由が考えられます)という情報が得られました。続いて、「詳細」をクリックします。

AMPテストの出力画面
AMPテストの出力画面

次のように、詳細から「エラー:ページにアクセスできない」に関して3つの原因の可能性を得ることができました。

詳細の説明
詳細の説明

このページをnoindexなどでブロックしていないことから、3つの可能性で思い当たるのは、別の問題対策のためにクロール日(2019/09/12)以後にパーマリンク名(URLの一部)を変更して別のサイトマップ(日本語)ページを作ったことです。つまり、このAMP対応のページは存在しないという404エラーが原因として最も有力です。

「Google検索」を使ったエラー状況の確認

念のため、URLが存在しないのにも関わらず、グーグル検索結果に出ることを次の手順で確認してみましょう。

  1. Google検索にエラーを指摘されたURL 入力して検索
  2. Google検索に入力したURLと同じURLが結果として表示されたことを確認
  3. 検索結果をクリックしてURLを表示させる

Google SearchによるURLチェック
Google SearchによるURLチェック

③クリックしてURLを表示させると、次のような画面が表示されました。

404エラー・ページ例
404エラー・ページ例

404エラ-・ページの表示は使っているWordpressのテーマや設定により、表示が異なります。

このことから、次のことが確認できました。

  • 問題を指摘されたURLは存在しない404エラー・ページ
  • 存在しないページがGoogle の検索結果に出ている

(AMP)「推奨サイズより大きい画像を指定してください」のエラー原因の解析

なぜ、「2019/09/12」といった古いクロール日の警告が現れたのでしょうか。

可能性として、古い記事のリライト(書き直し)をGoogle検索に反映させるという意図で、sitemap.xmlの設定のChange Frequency「古いアーカイブ (古い投稿を編集したときにのみ変更されます)」を「更新なし」から「毎週」に変更したことが引き金になっていると考えられます。

2019/09/12時点では、問題を指摘されたサイトマップページにはアイキャッチ画像を入れていなかったので、パーマリンクを変更していなければ、「推奨サイズより大きい画像を指摘してください」の解決法を実行する必要があるのですが、今回の場合はもうすでに別のページ(URL)でHTML形式のサイトマップを作っているので、存在しないページがGoogleの検索結果に出ないようにすることが必要です。

(AMP)「推奨サイズより大きい画像を指定してください」のエラー改善の行動

「古いコンテンツの削除」ツールを使ったエラー改善

存在しないページ(URL)がGoogleの検索結果に出ないようにするために、「古いコンテンツの削除ツール」を使って、存在しないページをGoogle 検索から削除します。

注意

Google Search Consoleの削除に「一時的な削除」と「古いコンテンツ」があり、削除の目的が違います。

  1. 「一時的な削除」
    • 法的な問題で個人情報や個人のコンテンツを削除する場合に使用
  2. 「古いコンテンツ」
    • すでに変更済み、または、削除済みのページや画像に使用

  • Google Search Consoleにログインします。
  • 古いコンテンツの削除ツール」(下線部のある部分をクリックしてツールを起動)
  • 存在しないページ(URL)がGoogleの検索結果に表示してしまっている画面よりURLをコピー
    1. 検索結果の下線部にマウスのカーソルを置いて、右クリックでメニューを表示
    2. メニューでマウスのカーソルを「リンクのアドレスをコピー(E)」に移動させてクリック

警告

表示されるリンクのテキスト、および、ブラウザのページからURLをコピーしないでください。次の例のように、類似するURLで異なる検索結果になる場合があります。

  • AMP対応ページ: https://dan-chan.com/auto-sitemap-ja/?amp=1
  • 非AMP対応ページ:https://dan-chan.com/auto-sitemap-ja/

Google検索結果からURLをコピー例
Google検索結果からURLをコピー例

上記の方法でコピーしたURLを「古いコンテンツの削除ツール」の所定の場所にURLを張り付けてください。

古いコンテンツの削除ツール使用例
古いコンテンツの削除ツール使用例
リクエストの確認画面
リクエストの確認画面
リクエスト確認画面
リクエスト確認画面

AMP対応の元ページである非AMP対応ページ「https://dan-chan.com/auto-sitemap-ja/」についても、AMP対応ページと同様に存在しないページが検索結果に出る場合、「古いコンテンツの削除ツール」を使って削除をリクエストします。

これで、存在しないページがGoogleの検索結果に出ないようにするための対処ができました。

(AMP)「推奨サイズより大きい画像を指定してください」のエラー改善の検証

「Google Search Console」を使ったエラー改善の検証

「Google Search Console」にログインして、「URLの削除」の状況を確認します。Googleで削除が行われると、次のように「削除されました」となります。

URL削除の状況の確認
URL削除の状況の確認

「削除されました」というステータスになってから、問題を指摘されたページがGoogle Searchの検索結果に表示されないことを確認します。

確認のため、パーマリンク名を変更後のサイトマップページ(日本語)は、

  • https://dan-chan.com/sitemap-ja/?amp=1

で、アイキャッチ画像を入れることで、「推奨サイズより大きい画像を指定してください」のエラーの解決法を組み込み済みです。

「AMP Test」を使ったエラー改善の検証

念のため、これをAMP Testでチェックしてみると、「有効なAMPページです」というメッセージで、問題ない事を確認しました。

AMP対応ページのAMPテスト出力画面
AMP対応ページのAMPテスト出力画面

まとめ

(AMP)「推奨サイズより大きい画像を指定してください」は、「エラー状況の確認」、および、「エラー原因の解析」の2つのステップで、画像サイズとは全く関係なく、むしろ、クロール日とそれ以降の変更で、クロールの記録の状態が問題を検出した当時の古いままで、sitemap.xmlの設定変更が引き金となって、古い状態の問題が指摘されたものでした。

このことから、この記事ではAMPテストの使い方や404ページの対処の仕方を中心に解説いたしました。

4ステップのフレームワークの一番最初の「エラー状況の確認」がいかに重要であるかがわかる事例でしたね。

この記事(AMP)「推奨サイズより大きい画像を指定してください」で使用している4つのステップのフレームワークの詳細は関連記事「Google Search Consoleのエラー解決法」で解説しており、その記事内の「Google Search Consoleの解決済みエラーの一覧表」では、 このフレームワークを使ったそれぞれの個別エラーの具体的な対処法、または、解決法の記事へのリンク集となっています。それぞれの解決法の詳細は、一覧表の下線があるエラー項目をクリックして、リンクから個別の記事をご覧ください。