【WordPressアップデート徹底解説④】更新と検証

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「WordPressアップデート徹底解説」は次の4つのシリーズ記事で構成されています。

第4回(最終回)のこの記事では、第3回の「WordPressアップデート徹底解説③】更新のための確認と準備」で解説したWordPressのバージョンアップのための確認と準備ができている人向けに、バージョンアップ方法とバージョンアップ後の検証方法について解説していきます。

さあ、この記事を参考にして、あなたのWordPressのアップデートの仕上げにお役立てください。

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WordPressのバージョンアップ手順

WordPressの更新作業

WordPressの管理ページにログインして、の「ホーム」>「更新」画面を開きます。

WordPressの最新版(例:5.7)がリリースされた場合、更新の通知がきます。

「WordPress 5.7-ja」の「今すぐ更新」をクリック。

  • 2021年05月12日にWordPress5.7.2(セキュリティ・メインテナンス・アップデート)がリリースされ、現在の最新は「WordPress 5.7.2-ja」です。
  • WordPress5.6の場合、次の2つの方法から選べるようになっています。
    • 「すべての新しいバージョンに対する自動更新」(例: 5.5 => 5.6 => 5.6.1 => 5.6.2)
    • 「メインテナンス・リリースとセキュリティ・リリースのみで自動更新」(例: 5.6 => 5.6.1)
備考

当ウェブ・サイトは、日本語・英語の言語対応しているので、日本語(ja)と英語(en_US)の両方のWordPressバージョンアップの通知がありました。

テーマやプラグインと言語環境による不整合を起こすリスクを避けるため、バージョンアップ前のWordPressと同じ言語版に更新しましょう。

  • 例)WordPressのバージョンアップ前が日本語版の場合、同じ日本語版のWordPress5.7-jaにアップデートします。

更新が終了後、次のようなWordpressの説明画面がWordpressの管理画面内に表示されます。

最後尾までスクロールダウンします。

Wordpress5.7の説明画面(冒頭)
WordPress5.7の説明画面(冒頭)

WordPress5.7の説明画面の最後尾より、「ダッシュボード->ホームへ移動」をクリック。

Wordpressの説明画面(最後尾)
WordPressの説明画面(最後尾)

これで、Wordpress5.7にアップデートできました。

WordPressの管理画面からログアウト後、再度、ログインして正しくアップデートできているか検証していきましょう。

WordPressのバージョンアップの検証

WordPress5.7へバージョンアップ後の簡易検証

WordPress5.7のアップデートに関して、jQueryの変更の影響がないかを必要に応じて、次のWordPressプラグインでWeb表示やエディター機能を確認してください。

  1. Test jQuery Updates
  2. Enable jQuery Migrate Helper

あなたのWebサイトのアクセス・ランキングの高い記事からチェックすることをおススメします。

WordPress5.6へバージョンアップ後の簡易検証

「WordPressの更新」画面から自動更新の次の2つのレベルから選べるようになりました。WordPressテーマやプラグインのアップデート状況を考慮すると、現在のおススメは「メインテナンス・リリースとセキュリティ・リリースのみの自動更新」です。

  1. WordPressのすべての新しいバージョンに対する自動更新
  2. メインテナンス・リリースとセキュリティ・リリースのみの自動更新

記事の編集画面の上部にある情報アイコンをクリックすると、記事の「文字数」を確認することができます。

この情報パネルは記事全体の内容量や段落構成を確認するのに便利です。

WordPress5.6の情報パネルで「文字数」が追加
WordPress5.6の情報パネルで「文字数」が追加

WordPress5.5へバージョンアップ後の簡易検証

WordPressの管理画面のサイドバー・メニューから「プラグイン」を選ぶと、WordPress 5.5の新機能として、各プラグインの「自動更新」設定で「自動更新の有効化」が選択できるようになっています。

また、ブロック・エディターのアイコンの配置変更からバージョンが変わっていることがわかります。

WordPress5.4へバージョンアップ後の簡易検証

WordPress5.4にバージョンアップ後にログインして記事の編集画面にすると、WordPress5.4の新しい機能の一つである画面モードが、編集画面右上のメニューを使って、下記の2つから選択できます。

  • スポットライトモード(一つのブロックに集中)
  • フルスクリーンモード(気が散る要素を隠す)

WordPress5.3へバージョンアップ後の簡易検証

WordPress5.3にバージョンアップ後に、初めてWordPressの管理画面にログインすると、WordPress5.3の新しい機能の一つで、管理者メールアドレスの確認画面が出ます。

管理者メールアドレスに変更がなく、表示されている現在の管理者メールアドレスが正しい場合は「The email is correct」をクリックします。

Wordpressのメールアドレス確認画面
WordPressのメールアドレス確認画面

これで、WordPress5.3のセキュリティ強化の新機能の1つが検証できました。

WordPressのサイトヘルスによる動作検証

WordPressのサイトヘルスを使って、WordPressのバージョンアップが正常に動作していることを検証していきます。

WordPressの管理画面にログイン後、「ツール」>「サイトヘルス」をクリックしてください。

Wordpressのサイトヘルスステータス画面
WordPressのサイトヘルスステータス画面

サイトヘルスステータスの記述より、Wordpress5.6で新しく追加されたデフォルト・テーマ「Twenty Twenty-one」がインストールされ、Wordpress5.5のデフォルト・テーマ「Twenty Twenty」が停止中になっていることがわかります。

WordPressの管理画面より「外観」>「テーマ」で、停止中の「Twenty Twenty」を削除しましょう。

ちょっとした豆知識

WordPress5.6をインストール後に、 WordPress5.5のデフォルト・テーマ 「Twenty Twenty」を削除しなくてもWordPressは動作しますが、使っていない不要なコードでトラブルのリスクを少なくするため、削除することをおススメします。

また、停止中の「Twenty Twenty」を削除することで、バックアップ等のに使われるウェブ・サーバーのメモリの節約になります。

停止中の「Twenty Twenty」の詳細をクリックすると、右下に「削除」が表示されるので、これをクリックします。

当サイトの場合、テーマ「Cocoon」を使用しているので、「Twenty Twenty」の削除後、残りの有効なテーマは次の3つになります。(「テーマ」の表示では「Cocoon Child」だけが「有効」になっていますが、この状態で問題ありません。)

  • 「Cocoon Master」
  • 「Cocoon Child」
  • 「Twenty Twenty-one」

停止中だった「Twenty Twenty」削除後に、再度、「ツール」>「サイトヘルス」に入って、サイトの状況を確認します。

次のように「素晴らしい!」「すべて問題なく動作中です」が確認できれば、検証作業OKです。

テスト内容の詳細を確認したい場合は、「テスト通過」をクリックして、テスト内容を確認してください。

Wordpressのサイトヘルスステータス画面(OK)
WordPressのサイトヘルスステータス画面(OK)

WordPressのバージョンアップで不具合が起きた時の対処

WordPressをバージョンアップして不具合が起きたときの対処法を次にリストアップしておきます。万一の場合に、ご利用ください。

  • テーマを最新バージョンにアップデート(最新になっていない場合)
  • プラグインを最新バージョンにアップデート(最新になっていない場合)
  • プラグインを一旦、全部無効にして、重要度の高いものから1つずつ有効にしていき、不具合の原因となるプラグインを特定して、問題のあるプラグインを使うのを中止する。
  • WordPressのプラグイン「WP Downgrade」を使って、アップデート前のWordpressのバージョンに戻す。(例:ver. 5.6からver. 5.5)
  • バックアップ・データを使って元に戻す。

WordPress更新後の既知の問題と対策

WordPress5.7更新後の既知の問題

AMP対応しているWebサイトでGoogle MapのHTML埋め込みコードを利用している場合、ブラウザ・レベルの「loading」属性を使用して「iframe」がデフォルトで遅延読み込みされるように、WordPress 5.7から仕様変更されています(WordPress記事「Lazy-loading iframes in 5.7」参照)。

WordPress 5.7へのアップデートにより、Webページの高速表示のためLazy-loadがloading 属性の「iframe」にも適用され、これが「属性「loading」はタグ「amp-iframe」で使用できません。」というAMP仕様に反して、Google Search Consoleからエラー通知される可能性があります。この問題の解決など詳細はSearch Consoleエラー解決法「許可されていない属性または属性値がHTMLタグにあります」(AMP)②をご覧ください。

WordPress5.6更新後の既知の問題とその解決法

WordPress5.6にアップデートした後、WordPress5.5の時までのようにエディター画面が中央ではなく、画面左端に固定されてしまう。(Move To機能によるスタイル崩れの不具合

  • 【解決法】WordPressテーマ「Cocoon」をご使用の場合、Cocoon2.2.5で対策が入っていますので、これより新しいバージョンをお試しください。

旧エディターの機能(現在のAdvanced Editor Tools:旧TinyMCE Advanced)を使って作られた表が消えてしまう。

  • 【解決法】プラグイン・バージョンをWordPress 5.6に対応したAdvanced Editor Tools5.6.0(または、それより新しいバージョン)にアップデートする。

WordPress5.5更新後の既知の問題

当サイトで使用した範囲では、緊急に対処しなければならない問題に遭遇しておりません。

WordPress5.4更新後の既知の問題

調べた限りでは次のような問題の事例がネット上で報告されていました。

  • Gutenbergのブロックのレイアウトが崩れる(WordPressのテーマ依存の問題 )
    • Cocoon 2.1.3.4の自動アップデートでWordPress5.4のGutenbergの仕様変更による「Cocoon カラムブロック」の不具合が修正されました。
  • Gutenbergブロック・エディタの文字サイズが小さくなった

私が使用した範囲では、緊急に対処しなければならない問題に遭遇しておりません。

WordPress5.3/5.4更新後の既知の問題と対策

WordPress5.3、または、5.4にアップデートしてから当サイトで遭遇した既知の問題とその対策は、次の記事で解説しています。参考にご覧ください。

まとめ

この記事では、WordPressをバージョンアップする方法とその注意点、また、主にサイトヘルスの機能を使ってWordPressのバージョンアップが正常に動作しているかを検証する方法を解説しました。

また、バージョンアップによる不具合が起きたときの対処方法と既知の問題とその対策についても言及しました。

以上、今まで解説してきた4つの記事とその関連記事も参考にして、WordPressをバージョンアップするのにお役立てください。

あなたのサイトのWordPressが最新版に円滑にアップデートされ、最大限の価値のパフォーマンスを発揮することを願っております。